エテナとは

エテナとは東京都立産業技術研究センターと東京アンチモニー工芸協同組合で協同開発し、
特許及び商標登録取得済みの鋳造錫合金です。
【特許第3292239号/商標登録第4821384号】

このエテナの開発により、従来の錫製品では不可能だった鏡面仕上げができ、
銀製品に優とも劣らない格調高い製品を実現しています。

「鋳造」

「鋳造」の工程は、この道57年の伝統工芸士の熊倉 喜二が担います。

250度まで熱した炉の中の湯(溶けた金属)を、一つ一つ手作業で金型に流し込み冷やすことで製品が出来上がります。

この作業は日本独自の伝統技法であり、気温の変化などで生じる個体差を見た目・手の感覚といった長年の経験で見極め、高品質な製品に仕上げていきます。

「加工」

「加工」の工程は、伝統工芸士・大里義夫が担います。

鋳造されたものは型の合わせ目やバリという余分な部分があり、そのままでは製品になりません。

そのため「加工」では、つなぎ目がわからないほどの滑らかな加工やバリを取り除いたりといった、鋳造で出来あがった物を製品に仕上げる工程となります。

専門用語で「マトメ」と言い、手先の感覚が問われる大事な手仕事で、長年の経験から成せる感覚で複雑な形状の製品もマトメていきます。

道具も市販されている道具ではうまく加工できないため、自作した道具を使用するほどのこだわりを持っています。

「磨き」

「磨き」の工程は、伝統工芸士・清水良彦が担います。

当社の製品の最大の特徴である鏡面仕上げはこの「磨き」の工程で実現しています。

まさに鏡のように顔が映るくらいに磨き上げる繊細な工程で、季節やその日の気温・湿度など、その時その時の状況に合わせ丁寧に一つ一つ仕上げていきます。