エテナと升次郎を支える職人③

2021.10.22
特集

今回ご紹介する工程は「磨き」。

伝統工芸士・清水良彦の担当です。

伝統工芸士が担う「磨き」

エテナ・升次郎の最後の工程は「磨き」です。

金型で鋳造され、加工された製品はそのままでも砂型・ゴム型には出せない光沢のあるものとなっています。

そこから、さらに「磨き」を行うことによって、エテナ・升次郎の最大の特徴とも言える艶と光沢のある仕上がりを実現しています。

「鏡面仕上げ」とも呼んでいますが、まさに鏡のように顔が映るくらいに磨き上げる繊細な工程です。

画像の左が磨き前、右が磨き後のものとなりますが、「磨き」を行うかどうかで大きく製品の艶と光沢が変わります。

磨きの比較

磨きには「バフ」と呼ばれる研磨布を幾重にも重ねて磨いていきますが、器の質や柄、磨く部位に合わせて何度もバフを調整します。

粗くて硬いバフ、柔らかいバフ、ふわふわしたレースのように柔らかいバフ...といった具合です。

金属が熱くなりすぎると艶が出にくくなる。
また、季節によっても磨き具合が違う。

その時その時の状況に合わせて、丁寧に一つ一つ仕上げていきます。